バブル崩壊後の地方競馬の経営状態 (1)ホッカイドウ・ばんえい・岩手・かみのやま
◇ホッカイドウ競馬
=メモ=
2001年度から経営再建5箇年計画を実施。売上が多少回復したことなどから、2005年11月には北海道知事から「向こう3年間を目途に競馬開催を続行する」ことが発表された。ただし、「2005年度の赤字額を半分程度に減らすこと」「単年度収支を均衡させるための見通しをつけること」が存続の条件となっており、この条件を満たせない場合は3年の期限を待たずに廃止となることも。
=関連=
・北海道地方競馬運営委員会(北海道公式ウェブサイト)
・もっと知りたい 道営ホッカイドウ競馬(北海道新聞)
・道営競馬、青息吐息 国内最大の馬産地・・・衰退のおそれ
・地方公営ギャンブル、打ち出の小づち今や「お荷物」 繰入金ピーク時の3分の1 (読売新聞)
・2つの"条件付き存続" 生き残りに何が必要か?(サラブネット 専門記者の競馬コラム 2006/1/23)
◇ばんえい競馬
=メモ=
旭川市・岩見沢市・帯広市・北見市の4市で長く開催されていたが、2006年に帯広市をのぞく3市が撤退を発表。2007年からは、ソフトバンク子会社の支援を受けた帯広市が単独での開催を行う(ソフトバンク子会社がレース運営に掛かる費用を支払うため、売り上げが伸びなくても帯広市に新たな財政負担は生じない ←帯広市長はこう発言したものの、まだ本決まりではない模様)。帯広単独開催に向け、累積赤字は4市均等負担で清算される。
=関連=
・もっと知りたい ばんえい競馬(北海道新聞)
・危機乗り越えろ! ばんえい競馬応援記 (読売新聞)
・蘇れ! ばんえい(読売新聞)
・民間支援で存続『ばんえい競馬』 期待と不安交錯の一歩(東京新聞)
◇岩手競馬
=メモ=
2007年度の開催は、資金繰りの見通しをつけるための「330億円の融資案」を岩手県・奥州市・盛岡市の各議会が通すかどうか次第。また、2007年4月には岩手県知事選挙があり、そこでは「岩手競馬を存続させるかどうか」が争点の1つになると思われる。
=関連=
・岩手競馬のあり方懇談会(岩手県公式ホームページ)
・〈岩手競馬の再生は可能か〉山本武司・県馬主会会長に聞く(盛岡タイムス)
・いわて馬と人と<第3部> 生き残りの道はどこに(読売新聞)
・「優等生」の蹉跌 危機を迎えた岩手競馬 (サラブネット 専門記者の競馬コラム 2004/12/20)
・どうする岩手競馬 インタビュー (岩手日報)
・正念場の岩手競馬 (岩手日報)
◇かみのやま競馬 (2003年度に廃止)
=メモ=
2003年1月、上山市長が市の財政難を理由として、「今シーズンの赤字が3億円を超えた時点で廃止」を発表。その後も収支が上向かなかったことから、2003年11月に廃止が決定した。累積赤字額は不明(個人サイトの情報によると、廃止時点で20億とも22億とも)。
=関連=
・地方競馬の今 どうする岩手競馬(岩手日報)
・第12回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品『迷走の代償〜上山競馬は救えたか〜』(フジテレビ)
(追記)2/16に、2000・2001年度の累積赤字額と、関連リンクをいくつか追加しました。
(追記)2/20に、関連リンクを1つ追加しました。