バブル崩壊後の地方競馬の経営状態 (1)ホッカイドウ・ばんえい・岩手・かみのやま


ホッカイドウ競馬





=メモ=

2001年度から経営再建5箇年計画を実施。売上が多少回復したことなどから、2005年11月には北海道知事から「向こう3年間を目途に競馬開催を続行する」ことが発表された。ただし、「2005年度の赤字額を半分程度に減らすこと」「単年度収支を均衡させるための見通しをつけること」が存続の条件となっており、この条件を満たせない場合は3年の期限を待たずに廃止となることも。


=関連=

北海道地方競馬運営委員会(北海道公式ウェブサイト)
もっと知りたい 道営ホッカイドウ競馬北海道新聞)
道営競馬、青息吐息 国内最大の馬産地・・・衰退のおそれ
地方公営ギャンブル、打ち出の小づち今や「お荷物」 繰入金ピーク時の3分の1 (読売新聞)
2つの"条件付き存続" 生き残りに何が必要か?(サラブネット 専門記者の競馬コラム 2006/1/23)




ばんえい競馬






=メモ=

旭川市岩見沢市・帯広市北見市の4市で長く開催されていたが、2006年に帯広市をのぞく3市が撤退を発表。2007年からは、ソフトバンク子会社の支援を受けた帯広市が単独での開催を行う(ソフトバンク子会社がレース運営に掛かる費用を支払うため、売り上げが伸びなくても帯広市に新たな財政負担は生じない帯広市長はこう発言したものの、まだ本決まりではない模様)。帯広単独開催に向け、累積赤字は4市均等負担で清算される。


=関連=

もっと知りたい ばんえい競馬北海道新聞)
危機乗り越えろ! ばんえい競馬応援記 (読売新聞)
蘇れ! ばんえい(読売新聞)
民間支援で存続『ばんえい競馬』 期待と不安交錯の一歩東京新聞




岩手競馬






=メモ=

2007年度の開催は、資金繰りの見通しをつけるための「330億円の融資案」を岩手県奥州市盛岡市の各議会が通すかどうか次第。また、2007年4月には岩手県知事選挙があり、そこでは「岩手競馬を存続させるかどうか」が争点の1つになると思われる。


=関連=

岩手競馬のあり方懇談会岩手県公式ホームページ)
〈岩手競馬の再生は可能か〉山本武司・県馬主会会長に聞く(盛岡タイムス)
いわて馬と人と<第3部> 生き残りの道はどこに(読売新聞)
「優等生」の蹉跌 危機を迎えた岩手競馬 (サラブネット 専門記者の競馬コラム 2004/12/20)
どうする岩手競馬 インタビュー岩手日報
正念場の岩手競馬岩手日報




かみのやま競馬 (2003年度に廃止)




=メモ=

2003年1月、上山市長が市の財政難を理由として、「今シーズンの赤字が3億円を超えた時点で廃止」を発表。その後も収支が上向かなかったことから、2003年11月に廃止が決定した。累積赤字額は不明(個人サイトの情報によると、廃止時点で20億とも22億とも)。


=関連=

地方競馬の今 どうする岩手競馬岩手日報
第12回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品『迷走の代償〜上山競馬は救えたか〜』(フジテレビ)



(追記)2/16に、2000・2001年度の累積赤字額と、関連リンクをいくつか追加しました。
(追記)2/20に、関連リンクを1つ追加しました。