バブル崩壊後の地方競馬の経営状態 (6)中津・佐賀・荒尾


◇中津競馬 (2000年度に廃止)




=メモ=

1995年度から単年度赤字となり、2000年度末での累積赤字額は21億円近くあったとのこと。2001年2月、当時の中津市長が突然廃止を発表。判定写真業者との新年度の契約ができなかったこともあって、それからわずか1ヵ月後の2001年3月に開催が打ち切られた。


=関連=

新聞で廃止知る  ――山田さん「予想紙も刷り終わっていた」 以下3つ、(高知新聞 「高知競馬」という仕事)
「合意」は1年後  ――奥さん「高知からもカンパもらったよ」
公園化に40億円  ――関係者「やっぱり、やりきれんです…」
岐路に立つ地方競馬 上 (読売新聞 2001/8/26)
中津競馬廃止 なぜ避けられなかった競走馬の大量処分 (馬耳東風)
「この悲劇を繰り返すなかれ」中津 (公営競馬写真館「テープは切られた」)
競馬場廃止考(2)中津競馬のその後 以下4つ、(宇田川淳地方競馬コラム)
競馬場廃止考(3)中津の嘘と真実
競馬場廃止考(4)中津競馬・対立の真相
競馬場廃止考(5)類が友を呼んだ中津競馬の最期
単行本『中津競馬物語』




佐賀競馬




=メモ=

 単年度赤字が続いたため、2001年度に「佐賀競馬経営改善委員会」を設置。人員削減や他場との連携強化などで、翌2002年度は早々に黒字化に成功した。が、売上の落ち込みが止まらず、2003年度からは再び赤字となっている。


 赤字を基金を取り崩して埋めていたため累積赤字はないが、基金残高は2004年度末で4億5000万円ほどで、近いうちに累積赤字が発生する見込み。



=関連=

知事への提案「佐賀競馬存続について」 (佐賀県 こちら知事室です)




荒尾競馬





=メモ=

1998年度から単年度赤字となった。2000年度までは基金を取り崩してしのいできたが、それも2001年度には底をつき、徐々に累積赤字が溜まってきている。


=関連=

【この人に】西谷和彦さん(荒尾競馬組合事務局長)朝日新聞 2004/5/30)
同規模なのに…  ――松尾課長「うちは下げ止まりました」高知新聞 「高知競馬」という仕事)



以上で全て終了しました。