「アインシュタインの眼  競走馬 〜速く長く美しく走れ〜」

http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10002200090810080030176/


深夜に再放送されていたので視聴。


良かった点

  • ハイスピードカメラを使った、馬の走る姿の撮影。前肢が鞭のようにしなっている様子だったり、後肢の筋肉が躍動する様子だったり、体の細部の動きまでよく分かる映像には溜息が出た。馬が走る姿ってのは美しいなあ、とかしみじみと。
  • 馬が手前を変える瞬間のスローモーション映像。競馬中継を見ていて「あ、手前変わってる」とか分かることはあるけど、"変わる瞬間”はこれで初めてはっきり見ることができた。
  • 毛ヅヤのいい馬と悪い馬の、毛の拡大画像。毛ヅヤの悪い馬のほうはキューティクルがかなりボロボロになっていて、こんなにも違うものなのか、と感心。
  • 競走馬の歴史を紹介する時に、三大始祖からではなくヒラコテリウムから紹介(たぶん、ここに興奮したのは自分ぐらいだろうけど)


良くなかった点

  • 騎手の頭にカメラをつけて「レースの中のかけひきを臨場感たっぷりに再現」とか謳っていたのが、レースというより軽めの併せ調教っぽいもので、"かけひき"も"臨場感"もなかったこと。
  • ゲストがせっかくの岡部さんだったのに、大した話を引き出せていなかったこと。
  • 競走馬の心臓の強さを表すのに、サーモグラフィで走っている時の体温上昇を調べたり、心拍計で心拍数を調べたりしていたけど、それがイマイチ分かりにくかったこと。最新の機械を使って、というのがこの番組の売りらしいのでなんとか機械を使いたかったんだろうけど、1分間で送り出される血液350Lを水槽にでも入れてバンと出したほうがまだ分かりやすいよな、と。


うーん、豪華な機材を使ったり岡部さん呼んだりしてたわりには、ちょっと内容は薄かったかな。45分の番組だからそんなに深くは掘り下げていられなかったんだろうけど、「なんかいろいろともったいない」というのが正直な感想。