デットーリの生産馬が日本で勝利した件について

優駿』2007年5月号 優駿ロングインタビュー ランフランコ・デットーリ


「生産には興味をもっていますよ。既に繁殖牝馬を2頭所有しているんです。我が家の敷地内にいるのですが、これを今後は4、5頭に増やしたいと思っています」


 配合は、自分で考えるのですか。


「そうです。自分が乗って、よく分かっている馬を選ぶことが多いですね。シングスピールとか、ドイエンとか、ドバウィとか。ドバウィというのは、いい馬ですよ。期待の若手種牡馬ではないでしょうか。そういえば、私の生産馬で、日本へ渡った父シングスピールの3歳牡馬がいるはずです。どうしているのかな」

の、「日本へ渡った父シングスピールの3歳牡馬」がこれ。


 11着9着と惨敗が続いたあと、先週6/30の未勝利戦で初勝利。繁殖牝馬2頭でやってるデットーリの生産馬が日本に来て、しかも勝つってのはすごいレアだよなあ。


 このセイウンロデム、血統表をみると、祖母がNorthern Trick仏オークス1着・ヴェルメイユ賞1着・凱旋門賞2着)で、いとこにShiva(タタソールズゴールドカップ1着・日本生産馬初の海外G1制覇)やLight Shift(英オークス1着)などがいる、けっこう優秀な母系。また、セイウンロデムを管理する宮元厩舎の「しろうと女房の厩舎日記」によると、


エネルマオーが勝ったから (しろうと女房の厩舎日記)


デットーリがジャンプ・・・ じゃなかった、買い戻しに来たけど売らなかったと社長はおっしゃってた。

だそうで、デットーリはこの馬をそこそこ評価していた様子もあったり。



 未勝利戦の勝ち方はあんまり強い勝ち方ではなかったけれども、父のシングスピールは息の長い活躍をする子を出すし、のんびりと応援してみるのもおもしろいかも。そのうち、なんかの機会にデットーリに乗ってもらえるようなことがあれば楽しいんだけど。