「世界中が知りたがっている ニッポン競馬のからくり」 増田知之


ニッポン競馬のからくり―世界中が知りたがっている

ニッポン競馬のからくり―世界中が知りたがっている




 現役JRA職員の著者が道新スポーツ優駿に書いたコラムを一冊にまとめた、というこの本。章立てに強引さを感じるところがあったり、誤字脱字が多めだったり、「出版社もうちょっとがんばれ」という箇所がいくつかあったのが残念だけれど、今まで知らなかった知識やJRA職員としての著者の日本競馬に対する考え方をいろいろと知ることができて、コラムの中身の方はけっこう楽しく読めました。


 この本への興味を引くために、本文中から少しだけ抜粋を。

 Sの同僚が担当した二十年前のラジオ競馬実況の話である。靄と雨の二重カーテンがかかった視界のきかない日だった。ゲートは開く。よく見えない。何かしゃべらなくてはならない。
「……スタートしました。八頭が一斉にダッシュ。……さあ、四コーナーを回り、残り二ハロン。先頭は八番の○○○」
 ようやく彼の目にも馬がはっきり見えてきた。彼は気づいた。勘違いしていた。
 レースは七頭立てだった。
(p52)

 パートI国のグレード/グループ競走にはG1から3まで格に準じたレースレーティングが数値で定められている。過去三年間の平均レーティング数値はG1が一一五以上、G2が一一〇以上、G3は一〇五以上(各単位ポンド)なくてはならないという厳しいものである。現実に各グループ競走がすべてそれぞれの数値を満たしているパートI国はない。そこで各基準から「マイナス三ポンド」まで大目に見るという仕組みになっている。
(p94)

 競馬は大人の遊びである。しかし競馬も若い人たちにも興味を持ってもらわないと、将来競馬は先細りしてしまう。若年層をターゲットにした宣伝活動を展開しないと、競馬をする人は年寄りばかりになってしまう。
 だから、若い人向けのCFやポスターを制作すべし、とは私は思わない。自分が十代、二十代の頃の感覚を今、思い返している。まだまだ歳若の頃、競馬は大人の世界だったから心惹かれた。小僧は知らない、大人がなにかいいことしている別天地。背伸びしてでも覗き見たい世界だった。それが競馬の魅力だった。競馬の宣伝は、若い人に近づいていく手法ではなく、逆に大人の特別な世界に憧れさせるような見せ方をしたほうがいいのではないかと思う。
(p28)

 ……ちょっとは興味湧きましたでしょうか。


 ちなみに、この著者、G表記ができなくなったときにJpn表記を押し通した張本人だったり、野平祐二の娘婿だったりと、けっこうすごい人だったりもします(そこらへんのエピソードも本書中に有)。

サラブレッドの人工授精についての雑感

ストームキャットの種牡馬生活終わらず


 1983年生まれのストームキャットは、今年26歳。12頭のチャンピオンホースを含む30頭以上のG1馬を輩出してきたスーパーサイヤーにも、年齢の波は押し寄せ、25歳となった昨年春は32頭の牝馬に種付けした段階でわずか3頭しか受胎していないことが判明。21シーズンにわたった種牡馬生活にピリオドを打った………。はずだったのだ?!。


 授精能力が衰えたはずの高齢馬が種牡馬として復帰出来るのには、当然のことながらカラクリがある。アメリカのクオーターホース生産業界は、人工授精を認めているのである。


「クオーターホース生産業界は人工授精を認めている」らしいけど、じゃあサラブレッド生産業界はそこらへんどうなの? という疑問を元に、調べたり考えてみたことのメモ書き。



そもそも、人工授精とは何か

 簡単にいえば、読んで字のごとく、人工的に受精させて子供を作り出すこと。具体的な方法としては、雄から精子を採取してそれを注射器状のもので雌の子宮に挿入する、雌の卵子を取り出してそれに雄から採取した精子を挿入して再び雌の体内に戻す、などがある(2/20訂正。体外受精は人工授精とは別扱いだそう。体外受精⊂人工授精じゃなかった)らしい。牛や豚では普通にこれで子作りが行われていて、家畜人工授精師なんて国家資格もあったり。


(参考)馬の人工授精の動画



サラブレッドの人工授精

サラブレッドの人工授精は認められているのか」の答えはノー。サラブレッドの血統登録についての国際的な基準を定めている国際血統書委員会(International Stud Book Committee)が、人工授精を禁じている理由は以下の通り。

軽種馬の登録の歩み


人工授精について、人工授精の禁止を解除するか否かについては、国際血統書委員会でもたびたび議題になっており、血液型による親子鑑定、あるいは最近ではDNAの利用も徐々に用いられる方向に進んでおり、故意または錯誤による親子関係の取り違いの防止という意味はなくなってきている。
 しかしながら、現在の血統書委員会の見解としては、特定の種雄馬の産駒が集中的に増え、ただでさえ狭いサラブレッド産業がますます特定の血統に集中する恐れがあり、それによって近親交配の弊害、体質の虚弱あるいは、疾病、故障などの多発が危惧され、いったんこのようなことが生じると、サラブレッドという品種の存続に重大な危機が生じるという見解が多数を占め、もし解除するのであれば、国際的な合意がなければ踏み切れないというのが依然として委員会の公式認識である。


 以前は「親子関係を取り違える可能性があるから」という理由があったそうだけど、DNA鑑定などができるようになった昨今はその心配はなくなってきて、禁止の主な理由は「血統が偏る恐れがあり、サラブレッドという種の維持に関わる問題になるから」らしい。とにかく、人工授精で馬を作ってもそれはサラブレッドと認められない。よって、人工授精によるサラブレッドの生産もされていない。


 ただし、今後サラブレッドの人工授精が認められる可能性はゼロに近いのかというとそうでもなさそうで、「人工授精の禁止を解除するか否かについては、国際血統書委員会でもたびたび議題になっており」を見る限り、委員会内で人工授精のメリットを認める声もあるよう。血統の偏りという問題を解決できるのならば、人工授精解禁もあるのかも。



サラブレッドの人工授精のメリットは

 牛や豚の例なんかをいろいろと見ながらつらつら考えてみると、人工授精を解禁した時のメリットは、

  • 種付け時に、わざわざ繁殖牝馬種牡馬のいる種馬場にまで連れて行かずとも、精子だけを運んできて授精させれば子供が作れる
    • 輸送費・滞在費が節約できる
    • 種付けの順番待ちをせずとも、繁殖牝馬の発情に合わせて、タイミングよく種付けを行うことができる
    • どこに牧場があっても好きな種牡馬の種を付けることができるようになり、繁殖牧場を開く場所の選択肢がかなり広がる
  • 1度の射精で何十頭にも種付けできるようになり、種牡馬の負担を減らせる
    • 種付け頭数を増やすことができ、「成功種牡馬」を引いた時の儲けが増える


あたりだろうか。もし解禁されれば特に繁殖牧場にプラスになりそうで、苦戦が伝えられている日高の中小牧場や、種付けが大変な本州や九州あたりの牧場には、大きな助けとなるか。


 ちなみに、ばん馬の人工授精の普及活動をしている元帯畜大助教授の宮沢さんによると、「人工授精だと繁殖のコストは百分の一に抑えられる」とのこと("繁殖"がどこまでを指すのかは分からないけど)。宮沢さんは、馬の人工授精は受胎率が悪いという問題についても「受胎率70%を実現」したそうで、ばん馬では今後人工授精が主流になっていくのかな、とか思ったり。



人工授精を解禁しつつ血統の偏りを防ぐための私案

  • 採取した精子は一定期間で廃棄
  • 精子を特定の地域外へ持ち出すことを禁止(種牡馬繁殖牝馬そのものの移動は可)
  • 種付け頭数の上限を設定


ではどうだろう。精子バンクは作らない。世界中が均一な血統となってしまわないように、国外など特定の地域外への精子持ち出しは禁じる。さらに、その地域内でも1頭の種牡馬に血統が集中しないよう、種付け頭数には上限を設ける。これなら、血統がそう片寄ることもなく、人工授精のメリットは得られるんじゃないかと思うんだけど。ダメ?



サラブレッドの精子バンク

 上で書いたように「血統の偏りを防ぐには精子バンクは作らない方がいいんじゃないか」とは思うものの、精子バンクもあればあったでいろいろとおもしろそう。例えば、何十年も前に死んだ名馬の子供を作れたり、怪我などで種牡馬になれずに命を落とすサラブレッドの精子を採取して種付けに使えたり、将来世界中の血統が片寄るようなことがあった場合に備えて非主流血統の馬の精子を残しておいたり、有益に使える部分も多いんじゃないだろうか。


 まあ、ここまで踏み込んでしまうと、倫理的な問題であったり、種牡馬ビジネスの問題であったり(過去の名馬の精子のせいで生存中の種牡馬に回ってくる繁殖牝馬が減るとか)が出てくるので、さすがに実現する可能性はかなり低いか。



JRAは、馬の「凍結精液による人工授精の推進」事業に助成金を出していた

 といっても、サラブレッドではなく農用馬などの人工授精に対して、だけど。

JRA畜産振興事業 自己評価表


事業名:家畜等繁殖・生産技術向上対策事業(馬繁殖性改善緊急対策事業)
事業実施主体:(社)日本馬事協会
事業費:13百万円
実施期間:17〜19年度


事業概要:
 わが国の農用馬等は自然交配を基本とした繁殖を行ってきたものの、飼養者の高齢化等に伴い技術の伝承が充分に行えない状況となっており、少数の優良種雄馬による改良を行うため、モデル地区(3地区)における凍結精液を用いた人工授精の実施、海外の優良種雄馬の精液の導入及び国内の優良種雄馬の精液の製造・保管を目的とする事業である。


事業成果等:
 輸入凍結精液の保管は、輸出国と衛生条件の締結ができず未実施に終わったものの、国内の凍結精液の製造・保管は目標頭数を上回って実施するとともに、モデル地区における人工授精実施体制の整備を行い、凍結精液による人工授精の普及に努めた。
 今後は、本事業の普及が図られ、今後の馬人工授精の推進に寄与することが期待できる。


外部有識者等によるコメント:
 モデル地区に対する馬人工授精の実施体制が整備されたとともに、凍結精液による人工受精及び凍結製造・保管の目標値を上回る成果をあげたほか、新たに馬人工受精所を開設する計画が進められるなど、今後の馬人工受精の推進に向けて高く評価される。
 なお、凍結精液の輸入ができなかったことは、事業実施主体では対応できない外部要因によるものであり、止むを得ないものと考える。


 農用馬などの人工授精のノウハウはサラブレッドにも応用が利くだろうし、そこらへんの技術向上はサラブレットの人工授精解禁を後押ししてくれることになるかも。


人工授精解禁を主張した昔の人

わたしの競馬研究ノートの6 佐藤正人


(5)人工授精はなぜいけないか


河野一郎氏が軽種馬協会の会長のときに、日本のような貧乏国が、高価な外国産のサラブレッド種牡馬をたくさん輸入するよりも、小数の優秀な種牡馬を効率よく、人工授精によって利用した方がよいといって、競馬会に対し、今後人工授精を認める用意があるか、という照会ををよこしたのは、それから程なくしてからである。


 わたしは当時競馬会にいて、その方の担当であったが、なにしろ時の政界の実力者であった河野一郎氏のことだから、下手な回答はできないということで、わたしはじめの競馬会の首脳部は、頭をなやました。
 結局、人工授精がいけないというのは、血統の公正さが維持できないだろうということから来ているのだから、このことが確認できるような、なんらかの方法が講じられるならば、人工授精を認める用意がある、といったような回答をしたように記憶している。


 ところで、サラブレット・レコード誌(一九七三年一月六日号)のポスト・タイムという欄にポーラ・アモルズという人が、河野さんと同じようなことをいって、人工授精をやるべきだといっている。
 この人は、最近死んだリボーやボールドルーラーの精液を冷凍しておけば、これらの馬が死んでからも、これらの貴重な血液が利用できるし、また人工授精によって、繁殖牝馬の輸送の費用や滞在費が節約できる、といっている。
 また血統の公正ということについては、乳牛ではなが年人工授精をやって、なにも問題がないことを考えてもらいたい、そしてサラブレッド生産者が、真にサラブレッドを改良しようと思えば、人工授精を利用せよといっている。


 ポーラ・アモルズさんの主張がどう受け止められたのかが知りたい。

「アインシュタインの眼  競走馬 〜速く長く美しく走れ〜」

http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10002200090810080030176/


深夜に再放送されていたので視聴。


良かった点

  • ハイスピードカメラを使った、馬の走る姿の撮影。前肢が鞭のようにしなっている様子だったり、後肢の筋肉が躍動する様子だったり、体の細部の動きまでよく分かる映像には溜息が出た。馬が走る姿ってのは美しいなあ、とかしみじみと。
  • 馬が手前を変える瞬間のスローモーション映像。競馬中継を見ていて「あ、手前変わってる」とか分かることはあるけど、"変わる瞬間”はこれで初めてはっきり見ることができた。
  • 毛ヅヤのいい馬と悪い馬の、毛の拡大画像。毛ヅヤの悪い馬のほうはキューティクルがかなりボロボロになっていて、こんなにも違うものなのか、と感心。
  • 競走馬の歴史を紹介する時に、三大始祖からではなくヒラコテリウムから紹介(たぶん、ここに興奮したのは自分ぐらいだろうけど)


良くなかった点

  • 騎手の頭にカメラをつけて「レースの中のかけひきを臨場感たっぷりに再現」とか謳っていたのが、レースというより軽めの併せ調教っぽいもので、"かけひき"も"臨場感"もなかったこと。
  • ゲストがせっかくの岡部さんだったのに、大した話を引き出せていなかったこと。
  • 競走馬の心臓の強さを表すのに、サーモグラフィで走っている時の体温上昇を調べたり、心拍計で心拍数を調べたりしていたけど、それがイマイチ分かりにくかったこと。最新の機械を使って、というのがこの番組の売りらしいのでなんとか機械を使いたかったんだろうけど、1分間で送り出される血液350Lを水槽にでも入れてバンと出したほうがまだ分かりやすいよな、と。


うーん、豪華な機材を使ったり岡部さん呼んだりしてたわりには、ちょっと内容は薄かったかな。45分の番組だからそんなに深くは掘り下げていられなかったんだろうけど、「なんかいろいろともったいない」というのが正直な感想。

2008年発売の馬本(馬券本・週刊誌・月刊誌除く)

  • 本のタイトルをクリックするとAmazonとかに飛びます。アフィリエイトプログラムは不使用。
  • ジャンル分けは適当です。
  • 漏れがありましたらコメント欄にでもお願いします。




《競馬 ― 騎手・調教師関連》



G1の勝ち方―サラブレッド金言108




著者:藤沢 和雄
価格:¥840

1988年の開業以来、'07年までの20年間でJRAのリーディング・トレーナーの座に着くこと12回。'98年にはタイキシャトルで欧州G1ジャック・ル・マロワ賞を制覇するなど、日本競馬の歴史を塗り替えてきた平成の名伯楽が、シンコウラブリイバブルガムフェロー、スティンガー、シンボリクリスエスゼンノロブロイダンスインザムードなど数々の名馬を育ててきた経験から導き出した「強い馬」の法則が満載。


開成調教師 安馬を激走に導く厩舎マネジメント




著者:矢作 芳人
価格:¥945

天下に名高い開成高校出身という、異色の経歴を持つ矢作芳人調教師。14回目の調教師試験で合格した苦労人でもあります。平均年齢50歳超のスタッフ、引き継いだ中に社台グループの馬はゼロという逆境でのスタートながら、開業以来、15勝→24勝→34勝と着実に勝ち星をのばし続け07年には優秀調教師賞を受賞。地味な血統、安価な馬を激走に導く秘密とは?


勝利の競馬、仕事の極意




著者:角居 勝彦
価格:¥1,680

ウオッカトールポピーデルタブルースカネヒキリシーザリオ…数多くのG1馬を育てた若きトレーナーが明かす、馬・人づくり、最強の組織論。


伝説の名ジョッキー




著者:島田 明宏
価格:¥1,470

見る者を魅了し、レースを革新した伝説者たち。残された記録と人々の記憶から、天才たちの実像に迫る。


野望ありマス




著者:オリビエ ペリエ
価格:¥1,500

海外では決して味わえない、ニッポン競馬の不思議な魅力―この本ですべて語りマス。


落馬脳挫傷 -破壊された脳との闘いの記録




著者:石山 衣織
価格:¥1,995

騎手の嫁が語る壮絶なリハビリの日々と再生の物語。






《競馬 ― 歴史》



競馬歴史新聞 新装版―見て楽しく読んで大興奮の競馬デキゴト史




著者:競馬歴史新聞編纂委員会
価格:¥1,050

偉大な記録、滑稽な事件、痛ましい事故、喝采を浴びた馬や騎手たち…。1946年から2007年の国内外の競馬ドラマを大公開。競馬を愛する全ての人に贈る好評書、新たに4年分を書き下ろしてリニューアル。


文明開化に馬券は舞う―日本競馬の誕生 (競馬の社会史1)




著者:立川 健治
価格:¥8,400

日本近代の幕開けとともにあった競馬・・・時代に必要とされながらも翻弄され続け終焉を迎えざるをえなかった競馬・・・社交・馬匹改良・スポーツ・賭博・博覧会・・・幕末から鹿鳴館時代までの日本社会と競馬の意外な歴史が明かされる。競馬の社会史第1巻!


ミスター・ジャパンカップと呼ばれた男―異端の挑戦




著者:河村 清明
価格:¥1,500

すべてはたった一人の男の反逆から始まった。1981年11月22日、第1回ジャパンカップ―わが国初の国際レース実現に向けて、彼のもと、日本中央競馬会の熱き獅子たちが集結する。いま、四半世紀を経て蘇るJC秘話が満載。






《競馬 ― エッセイ》



赤木一騎の「遺書」―JRDBを立ち上げた男の最初で最後の競馬論




著者:赤木 一騎
価格:¥945

データを徹底的に掘り起こし、最終決断をパドックで下す。競馬で勝つために理想の集団を創り上げた男の最初で最後の渾身の書き下ろし。競馬と格闘し続け、天国も地獄も見てきた男が辿り着いた、競馬人生の最終駅。“来る者拒まず”で多くの若者を受け入れ、競馬のすべてを背負い続けた男が掴んだ勝利の秘訣とは。


書斎の競馬学




著者:山本 一生
価格:¥819

「日本競馬には山本一生が必要」「ダービーの前夜には山本一生を読もう」と高橋源一郎に激賞される著者は、「競馬は一篇のミステリー」と言って憚らない。本書は、このミステリアスな競馬の道具立て(歴史、血統、騎手、馬産理論等々)を薀蓄と愛情を傾けて説く。伝説の競馬文化誌『書斎の競馬』(飛鳥新社)に連載したものをベースに全篇書き換えた〈一生競馬学〉の最終レース。日本エッセイスト・クラブ賞受賞第一作。


どうして僕はきょうも競馬場に




著者:亀和田 武
価格:¥1,680

部類に競馬好き亀和田武が、99年から01年にかけ、日本全国公営競馬場全三〇場と、ロサンゼルス、香港、シンガボール、フランスなどの海外の競馬場をまわり、そこで出会った人々とのドラマやエピソードを綴った、叙情的競馬エッセイ。



外れ馬券に微笑みを




著者:藤代 三郎
価格:¥1.680

週刊ギャロップ連載のコラムを本にまとめた、「外れ馬券シリーズ」の14冊目。






《競馬 ― 小説》



そしてまた…馬が




著者:松本 照雄
価格:¥1,365

3歳牝馬。9戦して未だ勝ち鞍なし。癖馬・ベルナを任された厩務員の巽はなんとか一つでも上を、と目指し、少しずつではあるが結果を残してきた。そして…。


リボンステークス




著者:須藤 靖貴
価格:¥1.575

調教助手が主人公の、著者会心の競馬小説!石松俊太郎が調教することになったブリリアントリボンは、左目が弱視だった。
距離感が掴めなくなっている弱点を克服するための調教の末、目標の日本ダービーへ挑む! 雑誌「ギャロップ」に連載された、競馬小説!






《競馬 ― 裏側》



日本競馬 闇の抗争事件簿




著者:渡辺 敬一郎
価格:¥840

強さを競い合うサラブレッドは美しい。しかし、その裏側の人間同士の争いは醜悪きわまりない。ファンにカネを使わせて懐を肥やしたいJRA、カネのためにヤクザと組む馬主、JRAをも凌駕する権力を武器に暴走する社台グループ、裏取引で上前を撥ねる調教師、JRAから法外な制作料をせしめるフジテレビ…。競馬が発足して以来絶えることのない多種多様な争いの全貌を、業界の裏側を知り尽くした著者が徹底追及。


伝染る騎手―彼らの、広がり続ける“奇行”事件簿




著者:安田 博康
価格:¥1,400

大好評の「八百る騎手」から1年。元リーディングジョッキーの安田博康が競馬界のマル秘裏事情をまたしても大公開!騎手たちのトンデモ・エピソードはもちろん、調教師や厩務員の爆笑秘話、名前を出せない過激なイニシャル・トークなどを盛り込んだ渾身の一冊。






《競馬 ― 名馬・名レース》



'07さようなら名馬たち〜ありがとうターフを去ったHero&Heroine




著者:週刊Gallop
価格:¥800

君たちが輝いた、あの日、あの瞬間を忘れない――。ダイワメジャーアドマイヤムーンスイープトウショウをはじめ、07年も多くの名馬たちが競争生活に別れを告げました。GI馬はもちろん、GII、GIII勝ち馬たちにも確かにあった、主役として輝いていた“あの日”。感謝と惜別の思いを込めて、その雄姿を振り返ります。


競馬最強馬列伝




著者:最強馬研究会
価格:¥500

無敗のままターフを駆け抜けたマルゼンスキー、圧倒的な強さで三冠馬になったナリタブライアン、まさに衝撃の活躍だったディープインパクトなど、競馬史に残る数々の名馬たちを徹底紹介。各馬の血統、競走成績、エピソードはもちろんのこと、スピード・スタミナ・勝負根性までランク付けして掲載。現役の競馬ファンから過去のファンまで、楽しめること間違いなしの1冊です。


ザ・レジェンド・レース 競馬名レース選



著者:サラブレ
価格:¥1,300

これだけは知っておきたい日本競馬史の名勝負を100レース以上収録!“TTG対決”1977年有馬記念、“オグリキャップ感動のラストラン”1990年有馬記念、“ブライアンVSトップガン”1996年阪神大賞典、“頂上決戦”1997年天皇賞・春など、日本の競馬史を彩った名勝負と誉れ高いレースばかりを収録した、競馬ファン必携のムックがいよいよ登場。


杉本清の競馬G1名勝負BEST10 春競馬編




著者:アンソロジー
価格:¥450

杉本清が選んだ過去のG1名勝負10選を漫画化。






《競馬 ― 検定》



競馬力認定試験 馬検 公式問題集2009




著者:タツミムック
価格:¥1,260

2009年2月11日(予定)に開催される競馬検定『馬検』の公式問題集。


競馬検定




著者:黒須田 守
価格:¥1,260

レース、競走馬、騎手、競馬場、厩舎、馬券、海外競馬、7科目からの出題で“競馬力”を総合判定。






《競馬 ― データ》



競馬四季報 2008 冬、春、夏、秋号




著者:サラブレッド血統センター
価格:各¥3,000

美浦栗東所属全現役馬のデビューからの全成績を収録。さらに、OP・準OP馬については、各馬の特長を簡潔にまとめた「ポイント」も掲載。厩舎別・父馬別の一覧もついた、馬券検討には欠かせない一冊です。


種牡馬史上最強データ 2008/2009




著者:関口 隆哉, 宮崎 聡史
価格:¥1,890

日本の名種牡馬900頭を賞金ランキング順に紹介し、徹底分析。5世代、4世代血統表、能力パラメータ、アーニングインデックスはもちろん、あらゆる条件別での勝率、連対率、ワイド入着率がひと目でわかる。勝てるデータを満載した決定版。


セレクト母馬辞典 2008/2009




著者:北野 義則
価格:¥2625

種牡馬/血統の最強定番、あの『パーフェクト種牡馬辞典』の牝馬版の最新版。日本の競馬をつかさどる主要繁殖牝馬全420頭を詳解。産駒の全勝ち鞍データも詳しく全掲載。産駒の特徴・傾向がひと目でわかります。父を知り(『パーフェクト種牡馬辞典』)、母を知れば(本書)、その馬の未来が、そしてレースが見えてくる! 新馬戦の必勝ツール&POGファンの必携書!


パーフェクト種牡馬辞典 2008/2009




著者:田端 到, 加藤 栄
価格:¥2,520

種牡馬・血統の最強定番! 主要種牡馬は競技場別・芝・ダート・距離別データを掲載し、産駒データは三連単対応。注目産駒のピックアップ解説も含め、全403+72頭の種牡馬を収録。






《競馬 ― 中央競馬重賞年鑑》



Gallop 重賞年鑑2008



著者:週刊Gallop
価格:¥1,500

2008年重賞レースを完全収録。週刊Gallopでは、今年も中央競馬の重賞レースを完全収録した写真名鑑「Gallop08」を、有馬記念翌日の29日(一部地域30日)に発売します。


TURF HERO 2007




著者:中央競馬PRC
価格:¥1,300

2007年中央競馬のすべてを収録!ベストショットで振り返る全重賞競走カラーグラフに加え、JRA賞、JPNサラブレッド・ランキング、各種成績など、データも充実!


金杯から有馬まで!!全部見せます中央競馬2007




著者:サラブレ
価格:¥1,500

その年の中央競馬のシーンすべてをまとめた「全部見せます」シリーズの2007年版。






《競馬 ― 写真集》



北海道遺産 ばんえい競馬




著者:山岸 伸
価格:¥2,940

写真家の山岸伸が,ばんえい競馬の大らかさと夜明けの息吹に魅了され、一年以上もかけて通いつめて撮りおろした写真で構成。帯広はもとより、今や見ることのできない旭川岩見沢、北見の写真も掲載。






《競馬 ― 漫画》



あんころ ( 1巻 / 2巻 / 3巻 / 4巻 )




著者:万乗 大智
価格:各¥540

船橋競馬場の所属騎手として北海道から上京してきた18歳・草笛俊一。弱小厩舎で厩務員の仕事もこなしながら立派な騎手を目指す“あんころ”の成長を描く、熱血&ハートフル地方競馬物語。


ウイニング・チケット ( 5巻 / 6巻 / 7巻 / 8巻 / 9巻 )




著者:小松 大幹, 河村 清明
価格:各¥560

北海道・日高。国内サラブレッド生産の9割りを占めるこの地域で、けして楽ではないものの、健全な家族経営牧場の息子として生まれ育った主人公・二階堂駿。だが、そんな小さな幸せな暮らしは、ある出来事により一瞬にして吹き飛んでしまう。すべてを失った駿に、たった一つだけ残されたもの‥‥それは!?


馬なり1ハロン劇場 ( 2008春 / 2008秋 )




著者:よしだ みほ
価格:(春)¥600 (秋)¥650

よしだみほ氏が描くかわいいサラブレッドたちが、実際のレースをもとに、その持ち前のキャラを大爆発させる超人気コミック!! 往年の名馬や現役のスターホースたちによる、笑いあり涙あり社会問題ありラブロマンスありの、面白ショート劇場をお楽しみください。


新・優駿記 1―名馬たちの物語



著者:やまさき 拓味
価格:¥1500

馬券ブレイクで大好評連載中、知られざる名馬たちのエピソードがつづられた「新優駿記」がついにコミック化!第十戦までを完全収録!


たいようのマキバオー ( 3巻 / 4巻 / 5巻 / 6巻 )




著者:つの丸
価格:(3)¥530 (4)〜(6)¥560

日本競馬界は無敗の2冠馬・フィールオーライの独壇場!! ミドリマキバオー達の活躍も昔話に。そんな中、地方の高知競馬場に出馬してるマキバオーの姿が!? ミドリマキバオーそっくりのヒノデマキバオー。アイドルホースとして人気を集めているが、彼の正体は――!?


トライアルライド ( 1巻 / 2巻 )




著者:小林 知恵子
価格:各¥620

魚住青時×小林知恵子、二人の才気溢れる新鋭タッグが贈る、最も魅力的な騎手の物語!!


バロンドリロンド ( 3巻 / 4巻 / 5巻 / 6巻 )




著者:北沢 未也
価格:各¥540

競馬への想いは本物なのに、まったく芽が出ない女性騎手・佐倉真子。文句ばっかでプライドだけは超高い競走馬・バロンドリロンド。超“水と油”コンビが勇気たっぷりで挑む、新感覚競馬ストーリー!!


優駿の門-ピエタ ( 2巻 / 3巻 / 4巻 / 5巻 )




著者:やまさき 拓味
価格:各¥580

どん底の中から産まれた1頭の白毛の馬! 世界一美しく、速く、そして強い競走馬になれと“ピエタ”と名付けられ……!?






《競馬 ― その他》



子馬物語〜7冠ディープインパクトの初子たち




著者:週刊Gallop
価格:¥800

05年の無敗3冠をはじめGIを7勝し、競馬の枠を超える大ブームを巻き起こした名馬ディープインパクトの初めての産駒が今春、馬産地で続々と誕生。その子供達の凛々しい姿をグラビアでたくさん紹介します。またGI5勝メジロドーベルを母に持つ“12冠ベビー”の出産の様子や、池江泰郎調教師がディープの子供と出会う旅、「超先取り2年後のPOG取るならこの馬」など特集企画も満載です。


The競馬場




著者:三推社出版部
価格:¥1,950

3Dイラストを使ったJRA全10場の分析をはじめ、芝の特性、スターター、発馬機など、競馬場やレースを支える様々なしくみや装備に迫る。ジョッキーへのインタビューや競馬&競馬場の基礎知識も収録。


競馬都市伝説―アッ!と驚く馬たちの奇談




著者:高崎 武大
価格:¥1,365

栗東トレセンの現役内部関係者として『ヤバい馬券』など、競馬界の裏側を描いてきた著者が、今度は競馬界に伝わる仰天の「都市伝説」を紹介する。「京都競馬場の池にはUMAヨッシー”が棲んでいる」「調整ルームに出る幽霊」など怖くて面白い話が満載の一冊。


ケイバノシゴト。2




著者:メディアポート
価格:¥1,680

競馬を「職業」という側面から取り上げた『ケイバノシゴト。』(06年10月刊行)の最新刊。本書では、前作では取り上げられなかったさまざまな"競馬の仕事"をピックアップ。前作より一層掘り下げた内容になっており、一般のファンにあまり知られていないプロの仕事を紹介しています。


サラブレッドの十戒―走るために、勝つために生まれてきた競走馬と人間の感動物語50話!!




著者:福浦 好明
価格:¥1365

日本だけで年間、約8000頭のサラブレッドが誕生するなかで、生涯を全うするのは、ほんのひと握り。勝つことを宿命づけられた彼ら彼女らはしかし、非情な運命を課す私たち人間に深い愛情を寄せ、癒してくれます。―生まれてから競り市、競走馬としての訓練、苛酷なレース、引退後の生活など、馬の一生に人間はどう接していけばいいのだろうか―日本、アメリカ、ヨーロッパでさまざまな運命を受け入れ、あるいは立ち向かいながら活躍した名馬たちの栄光の記録に隠されたもうひとつのドラマ。


サンデーサイレンスの奇跡




著者:柴田 哲孝
価格:¥1,680

偉大な血の光と影は、死してなお君臨する-。サンデーサイレンス、山田泰成、土肥幸広サイレンススズカアドマイヤグルーヴ…。騎手とサラブレッドの知られざる真実を綴った、11編のノンフィクション。


新説 母馬血統学――進化の遺伝子の神秘




著者:吉沢 譲治
価格:¥780

年間100頭を超える産駒を送り出せる種牝馬とは違い、繁殖牝馬は年1頭しか産駒を送り出せない。すると、生産者は一流種牡馬と配合し、愛馬の将来に思いを馳せる。一方、名血の母であれば子も一流かというと、そうともいいきれない。日本の種牡馬勢力図を塗り替えたサンデーサイレンスブライアンズタイムの母系は正体不明血統のオンパレードだ。競走馬の能力を見極める大きな材料となる血統の常識を根底から覆す新理論が明らかになる。


八百長



著者:田原 成貴
価格:¥1,890

トラブルを起こす度に、ニャーンと笑顔を振りまき、猫を被って、修羅場を潜り抜け、なんとか過ごしてきた競馬村には、常軌を逸する人たちが、競走馬と共に日夜勝利を目指し、それはそれは想像もつかない生活を送っていました。






《競馬 ― 文庫化》



競馬裏ちゃんねる




著者:別冊宝島編集部
価格:¥460

やっぱり、キレイごとでは終わらない!? マスコミに出回ったJRA告発の怪文書、調教師勇退の裏に隠された真実、暴力沙汰や女性関係など人気ジョッキーのもう一つの素顔、地方競馬が消される舞台裏……トレセン関係者や記者から聞いた、競馬サークル内のあやしい裏話、ウワサ話の数々。ファンから見えない、スポーツ紙も専門誌も書けないネタが満載。別冊宝島『競馬「裏」事件簿』に書き下ろし原稿を加えて文庫化します。


再起




著者:ディック フランシス
価格:¥966

騎手で調査員のシッド・ハレーは、上院議員のエンストーン卿から持ち馬の八百長疑惑に関する調査を依頼された。しかしその直後八百長への関与を疑われた騎手が死体となって発見され、殺人容疑で逮捕された調教師も証拠不十分で釈放されたあと、不可解な自殺を遂げてしまう。真相究明に奔走するハレーだが、謎の刺客が最愛の恋人マリーナを襲う。不屈の男シッド・ハレーを四たび主役に迎えて、競馬シリーズ待望の再開。


みんなの名馬読本




著者:別冊宝島編集部
価格:¥580

あなたの心に最も強く残る名馬は、なんですか。無敗の三冠馬牝馬のダービー制覇、あるいは記録的大差勝ち。有無を言わせぬ強さに最高にシビれたあの瞬間、親子GI制覇による血の強さに感動したあの瞬間を完全プレイバックします。文庫では岡部幸雄元ジョッキーによるディープインパクトウオッカといった近年の名馬回顧録も収録します!






《乗馬 ― 騎乗法》



はじめよう!乗馬―DVDで学ぶ・乗馬の教科書




著者:JRA日本中央競馬会馬事公苑
価格:¥2,520

「乗馬」で、ココロとカラダをすっきり目覚めさせましょう。乗馬をはじめたいとお思いの方必見の最新版・馬の教科書。全身運動ができるスポーツ乗馬は、幅広い年代の方が楽しめます。唯一生き物と一緒に行動するスポーツである「乗馬」を、付属DVDの映像とともにわかりやすく解説します。馬の背に揺られながらリラックス&アンチエイジング!


優雅に駆ける!乗馬 上達のポイント50




著者:乗馬クラブクレイン
価格:¥1,575

もっと上手に乗りこなすためのテクニックを徹底解説!わかりづらいトレーニングの要点を写真付きで紹介。






《乗馬 ― その他》



馬という名の道標―乗馬インストラクターをめざして




著者:武田 和生
価格:¥1,155

表情豊か、感情豊かな馬たちに惹かれて始めた、一年間の乗馬インストラクター研修生活。大きな決断をして飛び込んだ世界でがむしゃらに取り組む著者が得たものとは―。


こころ飛ぶ、いのち駆ける。―盲目の名馬・タカラコスモス物語




著者:池田 まき子
価格:¥1,365

馬術の女王」と呼ばれ、軽やかに跳び、華麗に駆け回っていた名馬・タカラコスモスだが、目の病気を患い、北国の高校に引き取られることに―。盲目の馬が生きる意味とは?「人間と動物の絆」とは?あなたの心に響く感動のノンフィクション。


乗馬クラブへ行こう!




著者:須藤 アツ子
価格:¥1,260

やさしい馬の目で見た、変人ぞろいの社会の縮図! 愛馬との出会いと別れにより、自分の殻を破って成長していこうとする一人の女性の姿を描くヒューマンストーリー。


元競走馬のオレっち




著者:おがわ じゅり
価格:¥1,260

競走馬から乗用馬へ。サラブレッドの第2の人生は波瀾万丈。競馬グッズでおなじみ、おがわじゅりのフルカラーコミック+馬コラム。






《馬全般》



愛馬物語―クラリオンと歩む北の大地




著者:市来 宏
価格:¥1,470

定年後、北海道の荒野を開拓した牧場で愛馬とともに夢を追う人生。ここに、誰もが夢みる豊かな生き方がある。第2回感動ノンフィクション大賞大賞受賞作。


美しい馬と生きて―アラビアンホースに乗って 2




著者:蓮見 明美
価格:¥1,260

“テヴィス・カップ・ライド”とは、アメリカ・シエラネバダ山脈の峻厳な山懐や、砂塵渦巻く荒野を一昼夜で100マイル走りぬく生命がけのレースである。過酷なライドへの挑戦を続け、心身ともにボロボロになる夫と愛馬たち。テヴィス・カップ直前に脳梗塞で倒れる妻と、ガンに冒され余命を宣告される双子の妹…。夫婦が選んだ第二の人生には、シエラネバダ山脈を越えるよりもはるかに険しい道のりが待ってた―人間味と冒険心に満ちたノンフィクションの傑作。


馬の百科




著者:ジュリエット クラットン=ブロック, 千葉 幹夫
価格:¥2,625

馬と、馬にまつわる文化をビジュアルで紹介。絶滅した品種から優美なサラブレッドまで、馬について知っておきたい基礎知識を網羅。


おばあさんの馬 (寂聴おはなし紙芝居)




著者:瀬戸内 寂聴, 小林 豊
価格:¥1,470

大好評の「寂聴おはなし絵本」紙芝居版!ひとりぼっちのおばあさんは、馬商人からもらった子馬を自分の子どものように大切に育てていましたが、立派に育った馬は王さまのもとに連れて行かれることに。


鎌倉の馬の骨―漂着骨を調べる




著者:芝田 英行
価格:¥4.725

これは、鎌倉の浜で漂着物として多く採集されるウマの骨を分類・分析し、周辺一帯にひろがる中世遺跡との関連を考察した、「動物遺体学」とも言える、気鋭の学徒の新しい意欲的な試みである。


モンゴル遊牧社会と馬文化




著者:長沢 孝司, 尾崎 孝宏
価格:¥3,360

モンゴルの馬文化を解く。人文社会科学と自然科学の両専門家による初めての総合的解明。馬と生きるモンゴルの人びとについて、様々な角度から論じていく。

競馬法・日本中央競馬会法の改正に関するリンク集

 この前の第166回国会を通過した、「競馬法及び日本中央競馬会法の一部を改正する法律案」に関するリンク集。もうちょっとちゃんとした形にまとめてみようと思ったものの、途中で面倒になったのでこんな形で放り投げておきます。


 衆参の農林水産委員会の会議録なんかは、この国のえらい人たちの競馬に対する考えが知れて、なかなかおもしろいですよ。会議録なので長いうえに読みづらいですが、興味のある方はぜひ。


 …しかし、地方競馬全国協会に「競馬を行う都道府県及び市町村の首長」が多数を占める運営委員会を置いて、それにかなりの権限を与えるってのはどうなんだろう。会長改め理事長を任命できるだけでなく、「予算及び決算」「事業計画の作成及び変更」なんかを拒否することまでできるときては、地方競馬主催者たちは地方競馬全国協会の首根っこをに抑えてるようなもんだよなあ。それで地方競馬の改革なんて進むのかいな。

デットーリの生産馬が日本で勝利した件について

優駿』2007年5月号 優駿ロングインタビュー ランフランコ・デットーリ


「生産には興味をもっていますよ。既に繁殖牝馬を2頭所有しているんです。我が家の敷地内にいるのですが、これを今後は4、5頭に増やしたいと思っています」


 配合は、自分で考えるのですか。


「そうです。自分が乗って、よく分かっている馬を選ぶことが多いですね。シングスピールとか、ドイエンとか、ドバウィとか。ドバウィというのは、いい馬ですよ。期待の若手種牡馬ではないでしょうか。そういえば、私の生産馬で、日本へ渡った父シングスピールの3歳牡馬がいるはずです。どうしているのかな」

の、「日本へ渡った父シングスピールの3歳牡馬」がこれ。


 11着9着と惨敗が続いたあと、先週6/30の未勝利戦で初勝利。繁殖牝馬2頭でやってるデットーリの生産馬が日本に来て、しかも勝つってのはすごいレアだよなあ。


 このセイウンロデム、血統表をみると、祖母がNorthern Trick仏オークス1着・ヴェルメイユ賞1着・凱旋門賞2着)で、いとこにShiva(タタソールズゴールドカップ1着・日本生産馬初の海外G1制覇)やLight Shift(英オークス1着)などがいる、けっこう優秀な母系。また、セイウンロデムを管理する宮元厩舎の「しろうと女房の厩舎日記」によると、


エネルマオーが勝ったから (しろうと女房の厩舎日記)


デットーリがジャンプ・・・ じゃなかった、買い戻しに来たけど売らなかったと社長はおっしゃってた。

だそうで、デットーリはこの馬をそこそこ評価していた様子もあったり。



 未勝利戦の勝ち方はあんまり強い勝ち方ではなかったけれども、父のシングスピールは息の長い活躍をする子を出すし、のんびりと応援してみるのもおもしろいかも。そのうち、なんかの機会にデットーリに乗ってもらえるようなことがあれば楽しいんだけど。